2月は、日本では受験シーズン。受験生の前で「落ちる」「すべる」などの言葉を使うと嫌がられます。それは、「落ちる」「すべる」が「不合格」を連想させるからです。このように、不吉なことや悪いことを連想させるために、使うことを避ける言葉を「忌み言葉」といいます。受験以外でも、たとえば結(jié)婚式では、「切れる」「壊れる」など、2人の仲が悪くなることを連想させる言葉は忌み言葉とされ、使わないようにします。
一方、合格を連想させるので、受験生に喜ばれる言葉もあります。最近は、そういう言葉を商品名にした菓子がスーパーマーケットやコンビニで売られています。
「受験」に関する忌み言葉
? 落ちる:「試験に落ちる(合格できない)」を連想させるため。
? すべる:試験に落ちることを「すべる」というため。
? ころぶ:「ころぶ」が「倒れる(失敗する)」を連想させるため。
? サクラチル:昔、入學(xué)試験の結(jié)果を知らせる電報で、合格の場合は「サクラサク」、不合格の場合は「サクラチル」という文が使われていたため。
※ その他:あきらめる、流れる、引っかからない(=受からない)、など
「合格」を連想させる食べ物や菓子
? カツ丼:「試験に勝つ」という意味に通じため。
? 「キットカット」:チョコレート菓子の商品名。名前が「キッと勝つ」に似ているため。
? 「ウカール」:元は「カール」という商品名のスナック菓子。頭に「ウ」をつけて、「試験に受ける」という意味を持たせた。